2014年9月22日月曜日

長い話その2

さて、同級生とのお散歩が始まりました。
一人の生活が始まって以来、私は歩く時間が増えました。体を動かすという都市では失いがちで人類にとって根源的なことが精神を安定させてくれます。お散歩中も彼はノンストップでお話を続けています。エンジンもかかり始め私の話はスルー気味です。公園に向かって歩き出したのですが、公園にあと少しというところで、空腹でしかたないと言うので踵を返して私お気に入りの蕎麦屋へ辿り着きました。私は妻さんとの出来事からしばらく後より飲酒は基本的に封じております。自分自身への課題が山積みで飲んでる場合ではなくなったのです。そもそも楽しくないのです。食事を節制しながら外見を磨き、心身ともに健やかな状態で生活することが非常に気持ちいいのです。そのことは彼には既に報告済みです。しかしです、蕎麦屋にて彼は生ビールを頼みまして私に飲め飲めと猛烈に勧めて頂きまして私も飲むことに相成りました。再会を祝そうとは言いますが空港まで見送ったのはつい3ヶ月前。ビールをググっと一口。日本的な蕎麦のルックスや水が無料なこの豊かなニッポンにえらく感動されておりました。僭越ながら私とて同感です。私が蕎麦を平らげる間もお話はBGMのようにごく自然に続いております。私の方は急ぐでもなく食べ終えてご馳走様と手を合わせまして閉じた目をゆっくりと開いた時、あの時腹が減ったと告白した彼はジョッキを握りしめたまま蕎麦にまだ手を付けておりません。日中よりすっかり晩酌モードでごきげんさんです。

そして事件です。私はついいらぬことを言いました。「少し話が長いぞ笑」と。一同「・・・・・。」彼の表情は一変して曇りました。ゲリラ豪雨が来そうな雲行の速度で表情に怒りが表出しています。おぉ、これぞ不機嫌!というような暗雲が蕎麦香る店内の隅々まで立ち込めました。見事なものです。そう、私の一言が彼を傷つけたのです。その後延々と攻撃されまして日本語についての正しい使い方のミニゼミが開催されるなど私の日本語矯正を徹底的にして頂きました。色んな意味でお腹はいっぱいです。その後しばらくして彼は重厚かつ沈鬱で否定的な空気を置き土産にぷいと帰って行かれました。。彼は毎回こんな感じで独り身の我が家へ遊びに来てくれます♬ 

翌朝、仕事先で彼からの電話。朝まで六本木のガールズバーで飲んでいたとのことです。その夜にもラインにメッセージ。次の日は私の返信直後に出身高校の写真が連続投下。ふむどうやら母校に赴いて自分探ししておるのだな。。たとえ万が一にでも私があなたを探すことにお手伝いできるなら改めて信頼関係を築く時間が必要なのかもしれません。なんせ心はぴっしゃりと雨戸まで閉まっている印象を拭えません。受け入れてもらいたいのは分かるけれどももう十分受け入れていると思うし。これ以上はおっさん同士で気持ち悪いしなぁ。自己防衛するときにも饒舌になるようです。防衛の方法はいろいろとあるかと思いますが手っ取り早いのは攻撃です。自分の望みと一致させるためのコントロール。しかしコントロールを受けた側に疑問や不快感は残ります。その後の関係は色々難儀になってくるようです(体験談)。一方的にその人のリズムで話し続けられるのは呪文を浴びせ続けられるようで不快さを感じませんか。これにもコントロールを感じてしまいます。どうすればコントロールされないでしょうか。私はゆっくり返信の時間の間隔を伸ばして行く他為す術がありません。無視という攻撃は非暴力を実践中の私の好みでもございません。そして深夜に着信です。もういいと思いませんか。まだお腹は色んな意味でいっぱいです。

3ヶ月ぶりにファルコンにまたがってやって来た彼のネバーエンディングストーリーで私が覚えているのは、私の家に来る前日に六本木で朝まで飲んでいて男の娘と寝てきた、というお話でした。これはまたいつかの時にでも。。

しかしおまいさん冒険楽しんどるな...


長い話その3
に続くやもしれません。



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